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手の外科

当院「手外科」の特徴

当院院長の畑中は、九州労災病院で20年間(常勤医19年、研修医1年)に加え元の赴任地である福岡市の「溝口病院」で2年間にわたり「手外科」の診察・治療を専門といたしました。さらに1997年から二年間、米国・セントルイスにあるワシントン大学医学部で手の腱損傷に対する実験的研究に従事いたしました。

以上のような経験・知識をもとに患者様の訴えの背後にある手外科疾患を診断し、適切に治療いたします。投薬・サポーター・注射などから治療を開始しどうしても改善が得られない場合、疾患によっては手術をお勧めいたします。手術に関しては近隣の総合病院を紹介したり、あるいは患者様のご希望があれば私自身が近隣の総合病院の手術室を借りて行います。

手術後の「付け替え」や抜糸は当院で行います。また、手外科の手術後は入院するのではなくて外来経過観察になることが一般的です。したがって、総合病院などでは外来患者に対して術後リハビリテーションを行ってない施設が多いため、手の外科手術後のリハビリテーションを行えないこともあります。当院では手の外科の手術後リハビリテーションも行っていますので、ぜひご利用ください。

手外科のイメージ写真

保有資格一覧

  • 医学博士
  • 日本整形外科学会認定専門医
  • 日本手外科学会認定手外科専門医
  • 日本手外科学会認定手外科指導医
  • 日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医

当院の手術実績

当院では手の外科領域の「日帰り手術」を九州労災病院(小倉南区)で行っております。ご希望の方はご相談ください。

2023年度の手術

  • 粘液のう腫(へバーデン結節):6例
  • 手根管症候群:3例
  • 腱鞘炎(ばね指):1例
  • ドケルバン腱鞘炎:1例
  • Dupuytren(デュプイトラン)拘縮:1例
  • 腱鞘ガングリオン:1例
  • 橈骨遠位端骨折術後の抜釘術(金具の取り出し):1例

2022年度の手術

  • 手根管症候群:3例
  • 腱鞘炎(ばね指):3例
  • 粘液のう腫(へバーデン結節):2例
  • ガングリオン(手くび):2例

2021年度の手術

  • Dupuytren(デュプイトラン)拘縮:3例
  • 手根管症候群:2例
  • 腱鞘炎(ばね指):2例
  • 橈骨遠位端骨折術後の抜釘術(金具の取り出し):2例
  • ガングリオン(手関節):1例

九州労災病院勤務時(2019年~2021年)の手術実績

全手術件数:3,939例

  • 橈骨遠位端骨折手術:514例
  • 手根管開放術:487例
  • 腱鞘切開術:289例
  • デュプイトラン拘縮手術:71例

主な病気と治療

ばね指(狭窄性腱鞘炎)

[どのような症状なの?]
指をいったん曲げて伸ばすときにカクンと一気に伸びて(=弾発現象)痛みを伴います。
[治療について]
ステロイド注射を二回まで行います。めったにないことですが(注)、ステロイド注射により腱自体が断裂して指が曲がらなくなることもありますので、ステロイド注射は三回目はせずに二回目までとし、改善が得られなければ手術をお勧め云いたします。日帰り手術となります。ばね指が長く続いた後に初診なされた方は、指の関節が固くなった状態(=関節拘縮)にありますので、併せてリハビリテーションも行います。

前述のように22年間手外科に従事してきましたが、ステロイド注射による腱断裂を見たことは一度もありませんが、もし生じれば 非常に重篤なので三回以上のステロイド注射は当院でお勧めいたしません。

ばね指(狭窄性腱鞘炎)について詳しくはこちら

ドケルバン腱鞘炎

[どのような症状なの?]
指に生じるばね指と同一の病態で手くびの親指側に著明な疼痛を生じます。NHKの「ためしてガッテン」で「スマホ指」として取り上げられたこともありました。
[治療について]
ばね指と同様にステロイド注射が著効します。無効ならば手術治療となります。同様に日帰り手術で対応できます。

手根管症候群

[どのような症状なの?]
手くび付近で「正中神経」という神経が圧迫されて手の指・手のひらに痺れや疼痛を生じます。特徴的なのは薬指の中指側だけに痺れを生じることです。中高齢の女性や妊娠中の女性、作業労働者に多く見かけられます。
[治療について]
軽症なものはサポーター・注射・投薬によって治療可能ですが、麻痺を伴うものや疼痛が著しいもの(夜間痛によって目が覚める)はやはり手術をお勧めいたします。ご希望があればわたくしが近隣の総合病院で行います。日帰り手術となります。リハビリも当院で行うことが可能です。

手根管症候群について詳しくはこちら

デュプイトラン拘縮

[どのような症状なの?]
多くの場合小指や薬指が伸びなくなり手のひらに無数の「しこり」を生じます。診断が難しいこともありますが、専門医が診れば容易に診断が付きます。
[治療について]
手のひらを机について「ペタ」っとつかなくなったら手術をお勧めします。患者様のご希望があればわたくしが手術を行います。この手術の場合は手術後のリハビリテーションが非常に重要となってきますので、ぜひ当院でリハビリテーションを行うことをお勧めいたします。ただし、本疾患は部位や程度によって手術による改善がの予想できないタイプもありますので、その場合は手術前に十分な説明を要する場合があります。

他にも、様々な病気がございます。
手術が必要な際は、近隣総合病院の手術室を利用した
日帰り手術も行っています。
些細なことでも、お気軽にご相談ください。

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